自律神経の乱れは不調の入り口
当院では患者さんの主訴とは別に呼吸の速さ、皮膚の状態、筋肉のこわばり、目の開閉、話し方など自律神経の乱れの兆候をチェックしています。
これらの兆候は患者さん自身ではほぼ無自覚のことが多いです。
そのため腰痛などでご来院される方も自律神経の失調による症状だったことが臨床上見受けられます。
自律神経失調症とは
自律神経が乱れることによって引き起こす、頭痛(偏頭痛)、肩こり、手足のしびれ、冷え、動悸、呼吸の乱れ、多汗、不眠など様々な症状の総称が自律神経失調症となります。
近年では自律神経が発展途上の中高生において、起立性調節障害と呼ばれる症状も多くみられ、学校に行きたくても行けない子供たちも増加しています。
自律神経とは
人間のカラダは、呼吸をする、汗をかく、内臓を動かす。など自分が意識しなくても自動的に働いてくれる優秀なシステムが存在します。そのシステムが自律神経です。
交感神経(アクセル)と副交感神経(ブレーキ)の2種類があります。
よくある自律神経の乱れパターン
(交感神経→アクセル、副交感神経→ブレーキ)
- 真面目で頑張り屋さんタイプ:アクセルばかり踏んでいて、ブレーキの機能を落としている。
- 思うように身体が動かない無気力タイプ:アクセルも踏めず、ブレーキも使えない
自律神経の乱れの原因
ストレス、気圧の変化、環境の変化、ホルモンバランスの乱れ、睡眠・食生活などの生活の乱れがあります。
自律神経失調症の治療
自律神経を整えることは健康を守るうえで最も大切なことと言えます。
当院では自律神経に大きく関与する背骨の歪みを取り、重心バランスの調整をすることで、血流を良くしリラックスさせます。また、自律神経の中でも呼吸のみ自分での意識が可能なため、呼吸調整を行っております。
※呼吸の機能が落ちると体液が正常範囲から酸性側に傾き、腎臓、肝臓に負荷をかけてしまう報告もございます。
自律神経兆候チェック
□不眠 □いつも疲れているように感じる □頭痛、偏頭痛、めまい、立ちくらみ □肩こり・腰痛
□便秘・下痢 □ストレス □異常に汗をかく □手足のしびれ 手足の冷え □気圧の変化で辛い
□動悸・息切れ □胃腸の調子が悪い □飲み込む際に喉がつまる
自律神経失調症の改善方法
自律神経特殊治療のオプションを通常施術に加えることが非常に有効です。
こちらのオプションは通常施術+オプション1000円となります。(オプションのみの施術は行っておりません。)
※ご自身で自律神経オプションを希望しますと伝えて頂ければ提供いたします。
※自律神経が乱れている兆候が見られる方にこちらから提案することがあります。
自律神経を整える
●深呼吸をする。
深呼吸をすることで肺が膨らみます。肺が膨らむことで背中の筋肉を内側からマッサージすることができ、ご自身で深呼吸をする時間を作ってもらえると普段の施術の効果も上がります。
また、肺をしっかりと使うことで、猫背などの姿勢改善にも役立ちます。
●睡眠
○○時に寝て〇〇時に起きるなど決まったリズムが作れると体内時計が安定し良い睡眠を作るきっかけ作りとなります。
お風呂に浸かり一日頑張ったカラダを癒しましょう。
お風呂に入ることで上がった体温が下がったときに入眠に入りやすくなります。ポイントは熱すぎない温度設定です。
寝る前のスマホの使い過ぎには注意しましょう。交感神経が刺激されることでアクセルを踏むことに繋がります。寝るときはブレーキ優位が大事です。
●運動
生活習慣の乱れは、自律神経に大きく関与します。
運動をすることで睡眠がとりやすくなります。良い睡眠をとるためにも運動をする習慣を作りましょう。ウォーキングやジムに行くなどご自身にあった運動を選択するといいでしょう。
●栄養
糖質、脂質、タンパク質をバランス良くしっかり補給し、バランスの良い食事を心がけましょう。
特にタンパク質はカラダの元です。食べることができない場合は、プロテインなどのサプリメントを使って補給することも考えるといいでしょう。
注意事項
自律神経失調症が進行し、精神疾患(うつ、統合失調症、パニックなど)は専門医による診療が必要になると考えており、専門機関を受診していただくようお伝えすることもございます。